オナ禁2日目である。
オナ禁とは、真正面から戦ってはいけない。真正面から戦うと、ずっとオナ禁を意識してしまうし、意識すればするほど、その欲望を満たしたくなってしまう。
人間の欲望とはそういうものだ。
わかりやすい例をあげよう。子供はおもちゃを欲しがる。例えばアンパンマンのおもちゃを欲しがる子供に、それをあきらめさせようと思ったら、アンパンマンを意識させないことが一番だ。
アンパンマンのTVを見せると、アンパンマンのおもちゃが欲しくなっておねだりしてくるに決まっている。だかたTVでもアンパンマンをつけない。これが最も効果的だ。
欲求をコントロールしたい場合、最も重要なのはそれを意識しないでいられる環境を作ることだ。
アルコール中毒の人は、家から酒類をすべて撤去するのは常識だ。禁煙を目指す人は、家からタバコを追い出すのは常識だ。
オナ禁を継続したいなら、エロいものを意識しないでいられる環境を作ること。これが鉄則である。これをしていないのにオナ禁が続かないと言っているとしたら、それは当たり前である。続く方がおかしい。
私の場合は、自宅に携帯電話を持込まないことにしている。だから携帯電話はずっと会社にある。私は会社に行かなければ携帯すらないので電話ができない。もちろんインターネットを閲覧する術も持ち合わせていない。
だから私の周りからエロいものはすべて消え去るのだ。欲求をコントロールできるのはそのためである。オナ禁が続かない人はコツを探していると思うし、多くは食事を改善したり体を動かしたり睡眠をしたりといったことを工夫しているのだろう。
でも考えてみてほしい。性欲は己の体内から泉のように湧き出るのだ。性欲の源泉は自分の中にあり、外にはない。それは何かに触発されることで、より強く湧き出す。
だから、触発されるものをなくす工夫、これこそがもっとも重要な工夫なのである。